カテゴリー「菓子」の記事

第3回 豆を用いた和洋菓子コンテスト

2008年9月3日 / 菓子

日本人の生活文化の中で育まれ、美味しさや愉しみ、
そして栄養性など数多くの魅力を持つ和洋菓子。
その技術の交流を図るとともに
一層の飛躍への願いを込めた業界初の共同交流事業として、
「健康的な素材」として注目を集めている「豆類」を用いた和洋菓子のコンテスト。
この一次書類選考審査になんと合格しました!
主催は日本洋菓子協会連合会、全日本洋菓子工業会、全国和菓子協会、全国豆類振興会。
業界のプロとして活躍している方を対象にしたコンテスト。
歴代の入賞者もみなさん業界では有名な方々ばかり。
ラッキーでした。またまた大舞台に挑戦です。
二次実技審査選考会は東京の製菓学校で行なわれます。
昨年は応募総数186作品の中から14名が実技審査に選ばれたそうです。
今年はどのくらいの応募があったかわかりませんが
「選・和菓子職」の認定審査の時より確率的には難しかったのじゃないでしょうか。
とてもうれしい出来事です。
「コンテストが好きだね」と友人に言われることがありますが
昨年から初めて、そういう挑戦をはじめたばかりですし、
このプレッシャーは半端ではありません。
しかし、自分をプレッシャーのかかる場所に置くことで
クリエイティブな発想が生まれることがあります。
自分をどんどん追い込んですばらしいものを生み出す。
そういうことはとても大好きかもしれません。
豆コンテストファックス

職人の技は…

2008年9月8日 / 菓子

昨日(7日)の午後にご来店していただいた方がいらしたら
申し訳ありませんでした。
午後は急遽、お休みさせていただきました。
私は前から出張予定があったのですが
父も用事ができてしまいまして。
昨日は年に一度のとても楽しみにしていた
技術大講習会。
「職人の技術は目で見て盗め」との言葉ではないですが
菓子作りはレシピを見ただけより
作っているところを見たほうがはるかに情報量が多いのです。
そして作り手のこだわりや哲学が見え隠れして
まさにライブ、生きた情報が伝わってきます。
都会では毎月、勉強会やもちより会が行なわれているようですが
群馬からは、なかなか通うことは難しい。
だから店を休んででもこの一日はとても大切なのです。
自分で研究するのも大切ですが
やはり、他の職人の仕事を見るのも大事。
車の両輪のようなものです。
菓子作りの幅がとても広がるのです。
同じ講習会を見ても自分のレベルによって
見えるものがぜんぜん違います。
それを確認するにもとても良い機会。
とても楽しいひとときを過すことができました。

十五夜の思い出

2008年9月15日 / 菓子

世間は3連休と浮かれているようですが
和菓子店には十五夜、敬老の日と繁盛期でとても忙しい。
落ち着いて食事をとる時間もありません。
これもサービス業の運命です(涙)
敬老の日はお「お赤飯」や「とりのこ餅」などの注文に追われ
とりのこ餅
↑これは「とりの子餅」
十五夜は「お丸」(月見だんご)と月見まんじゅう作りに追われます。
十五夜の思い出といえば
我が家は和菓子屋であるので忙しく
夕飯にお団子とけんちん汁を食べるくらい。
月見を楽しむような余裕はぜんぜんありませんでした。
まわりの友人もせいぜいそのくらいだったでしょう。
しかし、隣町(当時は村)の私より6つ下の子は
子供の頃、友達同士で近所を回り、飾ってある
団子やけんちん汁、御菓子やジュースを
もらって回ったそうです。
さらにさかのぼり、父の時代は
竹の先に釘をつけ、ご近所の団子を見つからないように
さしてとってきて食べていたそうです。
飾ってある家の人もそれを承知で
「ああ。お供え物をお月さんが食べてくれたんだ」といって喜び、
地域のひとつの行事として行なっていたようです。
今そんなことをすれば大騒ぎでしょうが(笑)
もともとは自然への感謝、畏怖心を重んじる先人達がはじめた
行事が地域のコミュニティーや子供たちの余暇の楽しみとして
受け継がれてきたようです。
現代は時代の変化が激しく、個人主義が浸透し、
子供達の遊びもゲームやテレビ、様々なものがあり
余暇をもてあますこともありません。
次第にこのような行事は薄れていくのでしょう。
この流れは変わることはないと思います。
幸いにも当店はお団子の売れ行きはここ十数年そんなに変わりません。
もちろん、曜日、天気によって違いますが平均すると落ち着くところに
落ち着きます。
当店のお客さんは「団子を食べたいから十五夜をする」という方が多いです。
まさに「月より団子」ですね。
しかし、都市部では団子は減り、その代わりに
月ウサギのおまんじゅうなど「月」にちなんだ御菓子が
季節を楽しみ、生活にゆとりのある方々に喜ばれているようです。
今、時代は大きな曲がり角。
いろいろな方がいろいろな言い方をしていますが
大雑把に言えば、「精神の時代」になるといいます。
さてそんな時代、和菓子店はどのように対応し、
どのように提案していくべきでしょう。
やはり、原点に立ち戻ることじゃないかなあ。

あみーご

2008年6月5日 / 菓子

20080605134219.jpg

読売新聞に折り込まれる「あみーご」で
「あじさい」特集をするそうで
花を鑑賞するスポットの紹介と「あじさい」がテーマの菓子が
掲載されるとのこと。
そこに当店の和菓子が掲載されることに。
6月21日(土)に発行されるとのこと。
みなさんもぜひ、見てくださいね。

写真は命

2008年5月31日 / 菓子

人と合う時、第一印象が大事と同じで
御菓子も第一印象はとても大切。
その多くの場面で活躍するのが写真である。
先日の取材でもそうだったが
「きれいな御菓子だったので」とわざわざ遠方から
訪れていただくお客様もたくさんいる。
だから御菓子の写真を撮る時はとても慎重になる。
普段の店頭のポップやブログの写真は携帯のカメラで気軽に
撮ってしまうのだが多くの人の目に触れる場面の写真は
やはり、プロのしかも腕の良いカメラマンに撮っていただきたいものだ。
プロのカメラマンの中でも食べ物を美味しそうに、きれいに撮るのは
得意、不得意があるようだ。
当店にはとてもお気に入りで相性の良いカメラマンさんがいる。
すべての写真をとっていただければよいのだが
費用対効果といいましょうか、お金のかかることなので
そういつも頼めるわけではない。
昨日、広告の写真を撮るためにそのカメラマンさんが来てくれた。
ほんのちょっとした会話のなかで、ふっとした流れで
絶妙なタイミングに、アングルや演出、光の加減など
素晴らしい写真を撮ってくれる。
それもほんの少しの短い時間の間にだ。
「こういう写真が撮ってもらいたかったんだよ~」
見たいな事が起こる。
なにか、芸術家同士の感覚!?(笑)みたいな通じ合う瞬間がある。
そういうときはものすごく楽しい。
○○さん、有難うございます。
またよろしくお願いします。m(__)m

餡煉り機

2008年1月21日 / 菓子

新しく、と言っても中古ではありますが
(それでも型は最新式)の餡練り機が入りました。
餡練り機 新

火加減や火力、そして回転などの性能は数段良くなり、作業性も向上。
より美味しい餡を作るために、ちょっとばかり、近代化。
今まで数十年活躍してくれた旧の餡煉り機
有難うございました。
餡練り機 旧

取材①

2008年1月23日 / 菓子

製菓製パン取材

あわただしい1日。
定休日ではありますが
注文に追われ、あれよあれよと午前中が終わり、
準備する間もなく取材の時間になってしまった。
今日は全国版の業界紙の取材の日。
製造工程のお披露目の撮影をしました。
全国の和・洋・パン業界に顔が登場するハレの舞台。
もう少し準備の時間がほしかったけどしょうがない。
なんとか、かんとか無事終了。
業界のいろいろな話やカメラの使い方など
とても勉強になることもたくさんありました。
とても良い経験をすることが
できました。

取材②

2008年1月24日 / 菓子

本日も取材がありました。
今日は群馬県の月刊情報雑誌「raifu」(ライフ)です。
2月27日発行予定だそうですので
ぜひ買って読んでみてください。(笑)
ライフホームページ
春の上生菓子というテーマで数種類の御菓子の写真をとっていただきました。
いつもとてもきれいな写真が載っている本なので
どんな風に掲載されるか今から楽しみです。

もう読みましたか?

2008年3月6日 / 菓子

以前にもこのブログで取材されたことを
書きましたが先月末に
群馬を楽しむ情報マガジン月刊「raifu」(ライフ)が発売されました。
皆さん、読んだ感想は「とってもきれいな本ね」と言われます。
自宅で和菓子と日本茶を楽しむというシチュエーションのもと、
約三〇軒の和菓子店の春の和菓子の紹介と、
約二〇軒の日本茶販売店が紹介されています。
当店も2店目に紹介されています。♪
この本を読むと和菓子の魅力の虜になるかも?(笑)
ぜひ、書店で買って見て下さいね。
月刊ライフ3月号画像

全国銘菓展

2008年4月9日 / 菓子

4月8日から13日まで
三越日本橋本店7階にて
「第62回全国銘菓展」が行なわれています。
そこの一画で新進気鋭の若手職人による
「創作和菓子コンテスト」が開催されています。
私も全国和菓子協会から案内を頂き、出品させていただいています。
出品作品も販売させていただいていますが
なにより、ご覧になっていただき、
さらに私の作品に投票していただけると
とてもうれしいです。(笑)
ぜひ、お近くに行ったら寄って見てくださいね。
三越1
三越2

結果発表

2008年5月12日 / 菓子

久しぶりの更新です。
和菓子店にとって最も忙しい時期がやっと終わりました。
今年のお節句はどういうわけか、親戚付き合いの減少、少子化などで
減る方向にあるはずが、めちゃくちゃたくさんのご注文をいただきまして。
ありがたい話です。よく、間に合ったと思います。
これほど長期に気の抜く日もなく忙しい日々が続くと
体に故障が出てきますね。(涙)
例年より忙しくも体調を崩さず乗り越えてきましたが
ここへ来て気が抜けたらどっと疲れが…。
胃が食べ物を受け付けず…とほほ…
さて、そんなネガティブな話は置いておいて。
やっと先日の「全国銘菓展 創作和菓子コンテスト」の結果がでました。
27名の選ばれし職人のなかで
8位
喜んでいいのか、がっかりなのか微妙な順位ですが(笑)
6位までは表彰されたようです。
最初は本当に公平な投票や審査が行なわれるのか??
と心配するようなことも多々ありましたが
入賞者の作品を思い出すとなるほどな、と納得できる結果だったようです。
今回はとても良い経験をすることができました。
なんといってもあの日本橋の三越であのような機会に
参加できることもそうあることではないですし、
志、情熱、技術の高き仲間と接する機会も
とても刺激的でした。
この客層にはこのような作品が好評なのか、など
とても勉強にもなりました。
この経験をさらに次に生かし、さらなる成長目指してがんばりたいと思います。
ゴールデンウイークが終わっても今年はまだ仕事が落ち着きません。
お店のケースが空っぽです。(涙)
はやくお客さんがどれにしようかな~と、
うれしそうな笑顔が見れるくらいケースに数々の御菓子が並び、
落ち着いて出迎えることができるまでには
もう少しお待ち下さい。
もちろん営業はしてますよ。
よ~し。もうひとふんばりがんばるぞ~~!!

頂点にはわずか届かず…されど銀メダル

2008年10月5日 / 菓子

昨日、東京製菓学校にて
「第3回豆を用いた和洋菓子コンテスト」の
最終実技審査が行なわれました。
豆コンテスト会場
同じ部屋で実技をした仲間も茨城、伊豆、大阪など
各地からやってきています。
主なコンテストの概要は9月3日のブログに書きましたが
和菓子、洋菓子7名づつが書類選考で選ばれ、
昨日を迎えました。
90分という時間の中で試食用と展示用のあわせて10ヶを作ります。
その作品の中から
・創造性
・形状
・味・調和
・汎用性
・作業態度
などの審査項目で
最優秀賞1名づづ(和・洋)
大賞1名づづ(和・洋)
金賞2名づつ(和・洋)
技術優秀賞3名づつ(和・洋)
を決めます。
そしてわたくしの結果はと申しますと
2位にあたる「大賞」を頂きました。
オリンピックで言えば「銀メダル」です。(笑)
ありがとうございま~す。
(想像の世界で両手を挙げて歓声に答えています)(笑)
最後に審査委員の講評があり、
「最優秀賞の丸山君と小倉君(私)は第一回の「選・和菓子職」の認定者。
その二人がダントツの上位得点を取り、争った。」
「ほんのわずかではあったが【汎用性】という面で軍配が決まった」
とのお言葉をいただきました。
「汎用性」とはすぐにお店で販売が出来るような商品で
生産性にも優れているということだそうですが
確かに彼の作品は生産効率のとても良い作品で
しかも今回の主役である「豆」をふんだんに使い、
主役が一目瞭然で美味しかった。
私の作品は「創造性」重視の作品で
日ごろ心がけている
「小さな御菓子に大きな世界を感じられるものを作る」
ことに集中した。
大納言をちりばめた小豆色と緑の浮島(餡に卵を使ってカステラ風に仕上げた御菓子)を
丸く巻いたものに、手亡豆のやわらかい粒羊羹を流し、白、黄の薯蕷餡をのせ、
手亡豆を一粒添え、葉をイメージした煉切も添えた作品で
木々から流れる音(大納言)のシンフォニーと木漏れ日から生まれる新しい生命を
イメージして作ったもの
豆コンテスト作品
大納言は浮島との相性がよく、良い風味が出てくれます。
そこに個人的には「おふくろの味」的なイメージのある手亡豆のやわらかい餡を入れることで
テーマ(自然と誕生)と味の調和を図った作品でした。
ほんのわずかな差だったといっても
1位と2位の差はものすごく大きい。
オリンピックで銀メダルの選手の気持ちが
少しだけわかったような気がします。
正直うれしい気持ちより、悔しい気持ちのほうが大きいかもしれません。
それでもこれは何かのメッセージと受け止めて
この経験をいろいろなことに生かしていきたいと思います。
何より、今回の大きな収穫のひとつに「豆に対する大きな関心」が膨らんだことです。
豆は脂質が極めて少ない上、良質なたんぱく質を豊富に含んでいて
健康維持やダイエットに適した”低脂肪・高たんぱく”の
まさに、時代に求められている食材。
豆を加工するのが最も得意な和菓子という業界で仕事をするものとして
これはこの素材をさらに探求しなければならないと
強く感じました。
豆コンテスト審査委員と

本日の上毛新聞

2008年10月13日 / 菓子

先日のコンテストのことが
今日の上毛新聞に掲載されました。(^_^)v
豆を用いたコンテスト(上毛新聞)H20.10.13小

和菓子ギャラリー

2009年3月15日 / 菓子

花かさね  わらび 
 花小袖  桜花
すっかり、春の日差し、空気になってきました。
どうやら僕は香りと感情が記憶でリンクしやすいようです。
また、不安とワクワクする気持ちが交差する
新しい季節がやってきました。

群馬テレビ

2009年4月18日 / 菓子

先日もお知らせしましたが
私が群馬テレビでの番組、「技に迫る」に取り上げていただくこととなり
昨日(17日)と本日(18日)と2日間に渡り、撮影をしました。
群馬テレビ撮影
忙しい中、がんばりました。
技術を見せる番組で30分間、放送されます。
煉り切りの「あやめ」と豆コンテストで大賞を受賞した「木々の調べ」を作るところを
撮影しました。
どのように映っているか心配です。
特にコメントの部分が…。
4月29日(水)夜10時からです。
再放送もあって翌週の水曜の同じ時間です。
ぜひ、みなさん見てくださいね。

蓬莱山(ほうらいさん)

2009年5月30日 / 菓子

商品ページはこちら

//e-aoyagi.jp/item/%e8%93%ac%e8%8e%b1%ef%bc%88%e3%81%bb%e3%81%86%e3%82%89%e3%81%84%ef%bc%89%e3%81%be%e3%82%93%e3%81%98%e3%82%85%e3%81%86

群馬の和婚をプロデュースされている
株式会社 アニバーサリープレゼントさまのご依頼で
蓬莱饅頭(子持ちまんじゅう)を作らせていただきました。
蓬莱山切身 蓬莱山
↑名前の由来は、切り分けた断片が蓬莱山(中国の伝説に登場する理想郷)に似ているから。
大きな饅頭の中に小さな饅頭が入っている様から、別名『子持饅頭』とも呼ばれています。
中に小さなまんじゅうをふくんでいるのは、子宝を願うものです。
黒(長寿)、赤(無病)、黄(財力)、緑(徳)の四色と皮に白(天命)など という意味の
おめでたい五色が使用されています。
このおまんじゅうは以前放送された連続ドラマ「あんどーなつ」でも取り上げられて
多く知られましたが、主には京都やその流れをくむ、お菓子屋さんなどでしか
あまり作られていないようです。
そして、これは主に「箸取りの儀」で使われます。
箸取りの儀とは、島台の上に美しく盛り付けられた色とりどりの菓子を新郎新婦が箸を使い、皿に取り分けて、列席者に振舞う儀式のことをいいます。これは、かつて京都で公家の婚礼の際に行われていた儀式で、両家と列席者との末永い繁栄を願う厳かな古式行事です。箸取りの儀には、大昔、新郎自らが竹藪に入って竹から箸を作り、その箸で「一生食べさせていきます、食に困りませんように」と願いをこめたという伝説があります。
このときは写真のまんじゅうの周りにも祝いにちなんだお菓子を飾り付けます。
(今回は急なご依頼だったので、間に合うものでなんとか作らせていただきました。)
何を隠そう、私の結婚式のときも
この蓬莱まんじゅうの巨大版を作り、
ケーキ入刀の代わりに「まんじゅう入刀」をしました。
もちろん、これだけ、めでたい菓子ですから
「箸取りの儀」や「まんじゅう入刀」以外にも
結婚式の引き出物やプレゼントに使って
いただいてもいいものだと思います。
それぞれの個性がますます光る結婚式。
「原点に返る」ではないですが
日本人本来の姿を見つめ直し、
和式の結婚式が見直され、
新しい時代に適応した新しい和の結婚式がブームになることを願います。
まだ、不慣れな点、勉強不足な点などありますが
現代にも喜ばれる形で皆さんにすばらしいものが提供できる。
そんなものを作っていきたい。
改めて感じた今回のお仕事でした。

夏の和菓子

2009年6月8日 / 菓子

ホームページも夏の和菓子にリニューアルしましたので
よかったらご覧下さい。
⇒ホームページ
写真もいくらか腕を上げたかな?
ふまんじゅう 水無月
青かえで 緑陰

お菓子ギャラリー

2009年3月1日 / 菓子

菜の花 紅梅
胡蝶 つくし

桜餅

2009年3月1日 / 菓子

桜と道明寺
当店の桜餅は関東では一般的な焼き皮の桜餅(こしあん製)と
関西仕立ての道明寺製桜餅(つぶあん)の2種類をご用意しています。
節句祝いのお返しに欠かせない桜餅を食べるのは自然への畏怖心と感謝の心。
ひな祭りのルーツは古代中国にあった『禊』(みそぎ)の儀式に由来します。
厄病や穢れ、災いを人形に移して川に流すことを行っていました。
現在は華やかな子供たちの幸せを願う行事として今に伝わっております。
お雛さまの前で桜餅、草餅を食べて神さまといっしょに直会をするという風習は昔の人々の自然への畏怖心と信仰の歴史が刻まれています。

桐生タイムスにも

2008年10月15日 / 菓子

昨日の桐生タイムスにもコンテストの記事を取り上げていただきました。(^_^)v
ずいぶん、大きく取り上げていただきました。
桐生タイムス(H20.10.14)小
お祝いの電話やコメント、メールなど
皆さま、ありがとうございます。!

キャリア・ドリーム

2008年11月10日 / 菓子

今日からは地元、中学生のキャリア・ドリームが始まりました。
今年3校目の職場体験の受け入れ。
我が母校の子供達。
さすがに地元なので親も知っている家の子供達です。
パン屋さんの娘さんもいて
仕事への関心ぶりもすばらしい。
興味を持ってみてもらえると
指導するほうもやりがいがあるというものだ。
中学生でも出来る仕事の段取りを考えるのも
結構大変だからね。
いつもこの時期はさつま芋の皮むきや
北海道富良野から届く、かぼちゃの裏漉しなど。
下ごしらえをたくさんしてもらう。
そして上生菓子を少々遊び感覚で作ってもらう。
職場体験(H20.11.10)
自分で作った御菓子は持ち帰って
お家の人に見せてから食べてもらう。
いい思い出になると思うんだけどな。

食べる宝石

2008年11月29日 / 菓子

先日、職場体験にきた中学生たちの親御さんが来店して
「普段、家では無口な子なのに職場体験のあとは
べらべらとよーくしゃべっていました。
よほど、楽しい体験だったみたいです」と
うれしい言葉をいただきました。
その中学生にもぜひ、体験させてみたかった「食べる宝石」『有平糖』を
作りました。
千代結び
この艶、輝き、作っていてもうっとりしてしまいます。
材料はシンプル。
白双糖と水あめと水だけ。
しかし、煮詰め具合が1度違えば塩梅が変わり、
作る時の湿度にもとても影響を受けるとてもデリケートな飴細工。
もちろん飴を引く時の温度もコツがいります。
千代結び2
作りなれなかったり、たくさん作ると指がヒリヒリします(涙)
千代結び1
この艶のある有平細工を作れる職人は全国的にも少数だとか。
師匠にせっかく伝承していただいた技術。
大切に育てたいと思います。

季節の上生菓子1

2009年1月24日 / 菓子

写真を撮る練習と記録をとるために
店頭に並ぶ、生菓子を載せていこうと思います。
あえて菓子の説明はしません。
最初からハードルをあげると
継続しないですからね。
一月上生、小

蝋梅(ろうばい)

2009年1月25日 / 菓子

玄関前の蝋梅が咲いています。
透明感のある黄色と良い香りが
心を落ち着かせてくれます。
ろう梅写真5
店頭にも
その蝋梅をイメージした御菓子が並んでいます。
花言葉は「先導、先見」だとか。
一足先に咲く梅の花だからでしょうか?
この花のようでありたいものです。

ゆり根

2007年12月6日 / 菓子

20071206083540.jpg

北海道富良野の農園から直接、ゆり根が届きました。
新鮮でとてもやわらかいです。
ゆり根は懐石料理やお節料理などでしか、あまり食べる機会のない高級素材、
和菓子でもこのゆり根が使われます。
まあ、茶席菓子などを取り扱う店くらいしか、お目にかかることはないでしょうが…。
おがくずに埋まっているゆり根を取り出し、水洗いしながら
ほぐして薄い酢水にさらします。
そして黒い部分を取り除き、軽く蒸しあげ、ふるいで裏漉します。
色は白く、味も大和芋などによく似ているのですが若干、火を通しても大和芋より粘りがあります。素材も高価で味が出にくいので作る店はあまりないかもしれません。
舌触りをなめらかにするために目の細かいふるいで裏漉します。
(この作業が結構大変)
今回は裏漉したゆり根と白餡を混ぜ、うっすら緑色に染め、
砂糖密につけたゆり根を忍ばせ、つくね芋を使って芋の力で
膨らませた白いおまんじゅう、薯蕷(じょうよ)まんじゅうで作りました。
そのほかにもゆり根の裏漉しと白餡を混ぜ、そぼろ状に出し
餡の周りにつけたゆり根きんとん。
ゆり根の甘露煮を羊羹に入れ、黒と白のコントラストを
季節の○○に見立てて…など様々な表現ができます。
ひとつの素材でも追求すればきりがない。
それでも追求することに楽しみもあります。
それが職人ってやつかな…(笑)

餅つき

2006年12月29日 / 菓子

暮れのこの忙しいときにブログを書く時間があれば
もっとやることがあるだろうと怒られそうですが
思い立ったら吉日。
餅つきについて書いておこうと思います。
都会に比べれば我々のような群馬の田舎町は
まだまだ伸し餅やお供えの注文はあるほうかもしれませんが
やはり年々量は減る傾向にあります。
(それでも今年はなぜか5~6年前の水準まで増えましたが)
少子化、核家族、安価なスーパーでのお餅の流通、生活習慣の変化など
理由は様々あると思います。
もちろん、私達のような専門店の作るお餅はスーパーなどで
売っているお餅とは違い。材料の質、味、腰、鮮度ともに
自信を持って提供できるものです。
しかし、時代が簡略、手軽、安価を求める傾向がある部分は
仕方がありません。ただそれとは別方向で良質な物、本物、本来の形を
求める人たちもいることはありがたいことです。
これからさらにその二極化は進むでしょう。
「本当の豊かさとはなんでしょう?」
ものがあふれ、生活をするのに何不自由なく、
過すことが出来る豊かな日本という国、時代に生まれ、
そんなことが問われることが多くなりました。
その『本当の豊かさ』をしるヒントが
古くから伝わる行事にあると思うんです。
お正月は年神さま迎えて昨年の実りと平穏に感謝し、
新しい豊穣と平安を祈念する行事。
農耕民族である日本人の生活から生まれたものですが
昨年の様々な出来事に感謝し、自分の成長を喜ぶのも良いでしょう。
気持ち、心がけが大切です。
最近は既製の手軽なお供え(鏡餅)などがスーパーで売られていますが
本来のもち米から作るお供えは28日か30日に搗いたお餅で
作ります。29日は苦で嫌われ、31日は一夜飾りだとして
避けられます。そしてお供えのひび割れ具合やカビの様子で
その年の気候などを判断するなど昔の人の知恵が
たくさんつまった行事です。
お餅は稲の霊が宿っているとされ、食べると生命力が与えられる
ハレの日の食べ物といわれています。
さらに鏡餅の鏡はいにしえより神さまの宿るところであり、
この二つの意味を併せ持つ鏡餅を年神さまにお供えし、
その年の豊作(実りのある年)と健康を祈るのです。
宮本武蔵の『五輪書』は有名ですが、その深意をまとめた
『独行道』には自戒の言葉として第十八条に
『仏神は尊ぶべし、仏神はたのまず』とあります。
神仏は尊ぶが神仏には依頼しない。
そんな心がけや感謝の気持ちが『本当の豊かさ』に
つながるのではないでしょうか?

成人式と出初式

2007年1月7日 / 菓子

成人式と消防団の出初式が重なった。
みどり市の成人式は今日、笠懸のパルで午後より行なわれた。
今年の成人式は私の母校、桐生商業の生徒がライブを行なったそうだ。なんでも全国の高校生のお笑いの大会で優勝し、そのコンビを呼んで
盛り上がったそうだ。とても行儀よく成人式が行なわれたらしい。
成人祝のお返しに赤飯はつきものだ。
そのほかにも引き物として菓子の詰合せや鳥の子餅等が
喜ばれる。その注文に追われる同日にみどり市消防団の
出初式が午前中に同じパルで行なわれた。
早起きし、なんとか開始までには間に合った。
今回はラッパをこの春に引退するので最後の演奏となるから
特に心して演奏しました。
う~ん、よく音が出ていたぞ。
お疲れ様でした。

大和芋

2006年12月17日 / 菓子

20061217150547.jpg

新モノの大和芋がではじめました。
群馬は大和芋の生産地として有名です。
農家の方から直接いただくので泥つきです。
肉厚のほうがいいんだけど
今年のはちょっと小ぶりかな?
でも、新モノは香りが良い。
せっかく産地でよい状態のものが入るんだから
地消地産で利用しないとね。
当店の上生菓子はできるだけ、
この大和芋を使用した餡を使うようにしています。
上品で餡がまろやかになるんですよね。

クリスマス和菓子

2006年12月15日 / 菓子

20061215090458.jpg

12月中旬とは思えないくらい
冷え込むことが少ないですねぇ~。
寒がりの私にはありがたいですが。
年も押し迫り、気持ちだけはせわしなくなりますが
仕事自体は毎年のことながら、12月の前半のうちは落ち着いています。
洋菓子屋さんはクリスマスに向けて忙しい日々をおくっていると
思いますが和菓子屋は正月に向けての準備(お餅やお供え、年始用の御菓子等)が始まるまではひと段落というところでしょうか。
もう作り始めて10年近く経つと思いますが
今年も恒例のクリスマス和菓子の予約も承り始めました。
クリスマス当日はやはりケーキというイメージが強く、
たいした売れ行きではありませんが
その前にクリスマスの和菓子を食べたいという
お客さんも結構いらっしゃいます。
季節の行事を楽しむことはとても心を豊かにしてくれます。
小さいお子さんがいる家は子供さんと
又は大人同士でのコミュニケーションをとる絶好のチャンスです。
趣向をこらしたクリスマス茶会など
自分たちのアイデアでクリスマスを楽しむ。
そのアイテムのひとつとして和菓子を利用する。
御菓子を中心にアイデアを広げていっても
面白いことが出来るかも?
ケーキをやめて和菓子をとまでは言いません。
私もケーキは大好きですから(笑)
だから当日以外にも企画して
クリスマスを思う存分楽しむ。
そんなことを提案したい。
販売を始めましたので
できればご予約の上、ご来店をお待ちしております。

郷土銘菓

2006年11月25日 / 菓子

群馬大学の学生が「郷土銘菓」についての論文を書くため話を聞かせてほしい。ということでお店に来て少しばかり、話をしたので今日は当店の「郷土銘菓」についてふれてみようと思います。
なんでもその学生が言うには大間々は特に郷土銘菓が多いらしい。
事前に大間々町の小学校、中学校にお店の名前を入れずに
何店舗かの菓子の写真だけ見せてどれを知っているかという調査を
したらしい。その中でも当店の「まゆの詩」の認知度は高かったそうだ。もっともどういう基準で郷土銘菓を選んだかは聞かなかったですが…。
とりあえず、私の考える基準として郷土銘菓とは
「地元、地域に根ざした名前のついている菓子又は古くからその地域で広く作られている菓子」としておきます。
当店では前者として「まゆの詩」「赤城風雷」「おおまま最中」「トロッコ旅日記」があげられます。後者としては「花ぱん」です。
「トロッコ旅日記」は平成十年にわたらせ渓谷鐵道が
トロッコ列車を走らせ始める記念として発売し、かれこれ8年が経ちました。その他の3品は当店開業当初から販売しており、販売から40年が経っています。地元の銘菓として浸透するには結構な年月がかかります。もちろん時代とともに味も改良してまいりました。
群馬県は絹の生産地として蚕を飼っていた家がとても多かったようです。父も農家生まれで養蚕もしておりました。
その子供のころの思い出を御菓子にして生まれたのが「まゆの詩」です。この「まゆの詩」を40年間大事にあたため、育ててきました。
「赤城風雷」「おおまま最中」も根強いファンのお客様に愛されて
長く販売しています。「花ぱん」は当店の歴史よりもっと古くから
この地域で作られている郷土菓子。作り手が違えばできるお菓子も
違ってくるのは当然ですが当店の「花ぱん」も自信作。
赤城駅でも販売しています。
この町にきたらこの御菓子といわれるものが本当の郷土菓子でしょう。
さらに『あの「青柳」のあるみどり市大間々かい?』と県外のたくさんの人にいわれる菓子店になりたい。
そんな想いを胸に秘めてやっております。


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