センスが光る…
今日はお盆も近いので「おはぎ」についてお伝えしようと思います。
まず、おはぎの原型についてですが、初めのころは砂糖が高価だったため、
明治時代以降、しだいに砂糖が手に入りやすくなり、
今のようなおはぎになったと言われています。
なぜ、おはぎをお供え物として用意するのかというと、
小豆には邪気を払う効果があると信じられていたため、
おはぎも邪気を払う食べ物として、先祖の供養の際に供えるようになったのが始まりだそうです。
おはぎを知るうえで最も面白いのは季節によって呼び方に違いがあることです!!
よく知られている呼び方が2つあります。
春には牡丹の花が咲くことやその花に似せて作られたことで「ぼたもち」と呼ばれ、
秋には萩の花が咲くことやその花が咲き乱れる様子から作られたことで「おはぎ」と呼びます。
実は、他にも呼び方があるのはご存知ですか??
あまり知られていませんが、春・秋だけではなく夏・冬にもそれぞれ違う呼び方があるのです!
センスのいい、面白い説を夏・冬1つずつ紹介したいと思います。
まず、夏での呼び方は「夜船」
おはぎはお餅とは違い、搗かずに出来上がって音がせず、
いつ作ったのか分からないことから「搗き知らず」と表しました。
夜に船がついてもわからないことを「着き知らず」と表し、
「搗き知らず」と「着き知らず」をかけて、言葉遊びから「夜船」と呼ばれるようになりました。
次に、冬での呼び方は「北窓」
この由来も夏の時同様、「搗き知らず」と「月知らず」をかけて、
月が見えない「北窓」と呼ばれるようになりました。
夏・冬に呼び方があったことにも驚きましたが、なんといっても、
昔の人のセンスの光る呼び名のつけ方にとても感動してしまいました…
私ももっとセンスがあればなぁ。
もちろん青柳でもおはぎをご購入いただけます!
皆さんもおはぎ…夜船を先祖の方のお供え物としていかがでしょうか?
木暮