大和芋の話
いつもお世話になっている太田市の大和芋農家
森さんのお宅へ、当店の菓子に使用する大和芋を
取りに行ってきました。
4月から5月は「土作り」から「芋植えの作業」で
群馬県太田市は全国でも有数な大和芋の生産地です。
今日はそんな大和芋の話をさせていただきたいと思います。
大和芋の効能
「やまと芋」は良質なたんぱく質が豊富で、
昔から「畑のうなぎ」とも呼ばれてきました。
また、「やまと芋」の特徴であるネバネバには
豊富なムチンが含まれています。
ムチンには、胃の粘膜を保護したり、
腸内で糖質や脂質の吸収を遅らせる働きがあり、
たんぱく質の消化・吸収を助け、血糖値の上昇を抑える効果が期待されます。
さらに、ビタミンBやカリウム、食物繊維等も多いため、
疲労回復、免疫力アップ、高血圧や心臓病の予防といった優れた効能が期待されます。
そんな大和芋ですが、
とても生産が難しいと言います。
今の季節の土作りと芋植え作業を
天候不順で、なかなか出来ずにいて、
無理にでも、作業を進めようとすると
すべての大和芋が、ダメになってしまうこともあるとか。
この土づくりと芋植え作業で
芋の品質の50%が決まるのだそうです。
ちなみに、大和芋にも
棒状のものと手のひらの形をしたものなどありますよね。
7月になってからの水撒きが十分だと、
棒状のまっすぐで節の少ない良い芋ができるのだとか。
森さんの大和芋にかける熱い想いを聞かせていただきました。
しかし、資本もすべてが無駄になるリスクも高い大和芋の生産。
後継者もいないのが現状だそうです。
他の産地のいろいろな山芋に比べ、
とても風味が強く、美味しい群馬県産の大和芋。
ぜひ、応援したいものです。
当店では、主に上生菓子に使用しています。
「ぐんまちゃん」にも使用しております。
商品ページはこちら↓