本日の菓子ぎゃらりー(H26.8.29)~月夜を楽しむ~
小倉章弘です。
・あなたの想像力は豊かですか?
・あなたは和菓子の世界を楽しめていますか?
上生菓子を100倍楽しむために、
様々な視点から上生菓子を紹介させていただいています。
今日は「テーマ」という視点で。
今年(平成26年)の十五夜は
9月8日(月)です。
今回も
昨日に引き続き、
月見にちなんだ上生菓子をご紹介させていただいています。
お茶の先生からは、よく「〇〇のテーマの御菓子をお願いします」
という頼まれかたをします。
テーマをずばり。という菓子のときもありますが
なぞかけのように、すぐにはわからず、
テーマとどういうつながりが?
という会話から、「なるほど、そういうことですか」という
楽しみ方もあるのです。
知識のある方にとっては
当たり前のようなこともありますが
今日は初心者のつもりで、読んで下さい。
今日の上生菓子は
『きぬかつぎ』
里いもをかたどった上生菓子です。
京こなし製ごまあん
製法についての解説は以前のページから こちら
十五夜は別名「芋名月」(いもめいげつ)と言います。
これは、十五夜のころは、イモ類(里芋やさつまいも)が収穫される季節で
その収穫を祝う感謝祭としての意味もあるからです。
ですから、月見団子、ススキと一緒に、その時期に収穫された作物を
一緒にお供えするのです。
このように、「テーマ」について
掘り下げて、会話や知識を楽しむ。
そういう楽しみ方もあるのです。