ぐし餅
家屋の骨組みができると建前(たてまえ)といって上棟式を行い、お供えを飾り、餅をまき、職人やご近所に赤飯やぐし餅をふるまいます。
大手のハウスメーカーでは、省略されることが多いですが、
縁起や伝統を重んじる大工さんは、今でも、この儀式を行うことがあります。
昔は、たくさん近所の人たち、子供たちが集まったので
小銭やお菓子、お餅をたくさん撒き、宴会を開き、楽しみな一大イベントだったようです。
現在、当店の地域で一般的には、一升のお供えを飾り、
ぐし餅(投げ餅)と赤飯、
そして宴会を行わない代わりに、酒や魚折などを引き物にして
集まった職人やお祝いを頂いた親戚やご近所の方々に
配ります。
ここで配る「ぐし餅」は、”棟を焼かないように”という意味で
柔らかく搗いたお餅で作り、焼かずに食べます。
菱形に作ったお餅を3枚組、または5枚組にして
袋に入れて配ります。
※地域、大工さんによって、形は異なります。