心に響くことば
2009年7月04日 / 読書
自己啓発書や哲学書などによく引用される
19世紀のアメリカを代表する思想家、ラルフ・ウォルド・エマソンのことばは
いつも心に深く響いてきました。
その代表作のひとつ、『自己信頼』を読みました。
自己信頼[新訳] (2009/01/26) ラルフ・ウォルドー・エマソン |
真理は自分の内にあり、付和雷同(一定の主義・主張がなく、安易に他の説に賛成すること)せず、
常に自己をよりどころとして主体的に生きるべきであるというエマソンの主張が凝縮された1編として、
エマソンの代表作のひとつに数えられている作品だそうです。
特に自分の心に響き、熱くさせ、エネルギーを与えてくれた言葉をあげてをこうと思います。
「自分の考えを信じること、自分にとっての真実は、すべての人にとっての真実だと
信じること それが天才である」
「心の中で確信していることがあるなら、声に出して語るがよい。
そうすれば、それは普遍的な意味を持つようになるだろう。」
「私たちの中に宿る力は、まったく新しい種類のものであり、
それを使って何ができるかを知っているのは本人だけだが、
実際にやってみるまでは本人でさえ、それが何かはわからない。」
「あるものが記憶に残るのは、それがおさまるべき場所が自分の中にあったからだ。
目が一条の光を捉えたのは、その光の存在を証明するためだ。」
「自分の仕事にまごころをこめ、最善を尽くすなら、心は安らぎ、晴れやかになるが、
そうでない言行からは心の平安は得られない。そのような態度は何も生み出さない。
それでは才能にも見捨てられ、詩神の助けも得られず、創造も希望も生まれないだろう。」
「偉人たちは常にそうしてきた。
彼らは子どものように時代の精神に身を委ね、自分の心の中に完全に信頼できるものが鎮座し、
それが自分の手を通してはたらき、自分の全存在を支配していることを示してきた。」
「偉大な人とは、たとえ群集の中にあっても、ひとりのときと同じ独立心を保ち、
にこやかな態度で人と接することのできる人である。」
「いま考えていることを断固として語りたまえ。そして明日は、たとえ今日言ったことの
すべてと矛盾していても、そのときに考えていることを断固として語るのだ。」
等々…。
宝のことばがたくさん書かれている。
自分の考えを徹底的に信じられる人がどれだけいるだろうか。
利己的にではなく、我を押し通すのでもなく、
調和をもたらし、謙虚な心で自分が本当に望むことをできる。
エマソンの思想は大きな勇気と希望を与えてくれました。
良い本に出会いました。