本日の和菓子ぎゃらりー~H26.10.21~色の組み合わせで季節を表現
小倉章弘です。
・あなたは色彩を楽しんでいますか?
上生菓子を100倍楽しむために、
様々な視点から上生菓子を紹介させていただいています。
今日は「色彩」という視点で。
今日の上生菓子は
「秋の野」
薯蕷(じょうよ)きんとん製粒あん
きんとんは特にですが
写実的な表現がしにくいため、
色彩だけで花鳥風月を表現することが多いです。
明確に紫と黄色が何の花や植物なのかは
調べても、はっきりとしたものはありませんが
紫と黄は色相環で言えば、ちょうど向かい合う二色。
色彩理論によれば、色相環上で向かい合う2色か、
色相環上で等間隔に三角形を形成する3色か、
長方形を形成する4色(実際には、色相環上で向かい合う色を2対)を使えば、
調和のとれた色の組み合わせになります。
紫は、色彩だけで言えば、どちらかといえば、冬のイメージに近いもの。
黄色と組ませることで、”晩秋の野”ととらえることもできる気がします。
色に思いを馳せる。
こういう楽しみ方もあると思うのです。