重陽の節句
小倉章弘です。
9月9日は、五節句のひとつ「重陽(ちょうよう)の節句」です。
菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」といいます。
古来より、奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考え、
その奇数が連なる日をお祝いしたのが五節句の始まりで、
めでたい反面悪いことにも転じやすいと考え、
お祝いとともに厄祓いもしていました。
中でも一番大きな陽数(9)が重なる9月9日を、
陽が重なると書いて「重陽の節句」と定め、
不老長寿や繁栄を願う行事をしてきました。
写真の菓子銘は
「重陽」
三角へらを使い、一枚一枚花弁を切っていく
一流技術者への道で
誰もが覚える基本の御菓子。
作り方は同じでも、作る人によって個性が表れます。
作り方の動画は、先日の動画でも披露しました。
//e-aoyagi.jp/blogs/%e8%8f%93%e5%ad%90/1424
前日に菊の花に綿をかぶせておき、
翌朝、菊の露や香りを含んだ綿で身体を清めると長生きできるとされていました。
これを「着せ綿」と言います。
写真の菓子の上に
大和芋を蒸して裏ごしし、砂糖を加えたものを
細かい篩を通し、綿のように上に乗せて
「着せ綿」を作ったりもします。
そのように行事を楽しむのはいかがですか?