お正月
お正月。新しい年を迎え、この一年の健康と幸せを皆で祈ります。
「正月」とは、本来旧暦1月の別名。
改暦後は新暦1月を意味することもある。
現在は「三が日」または「松の内」と混同して使用することが多いが、
1月31日までが正月である。
お正月と和菓子との関わりの深い行事では
「御年賀」「花びら餅」「鏡開き」などがある。
〇お年賀の起源
お正月には古くから新しい年の神様(年神様)をお迎えして祀る習慣があり、
お正月の年始挨拶に訪問する際には「御歳魂(御年玉)」と称して、
年神様を祀る神棚や仏壇へのお供え物を互いに持参した習わしが起源とされています。
それがいつしか手土産を持参するという形に変わり、
子供達へは「御年玉」、家人へは「御年賀」と表書きして贈られるようになったようです。
〇いつ贈るのか?
正式には正月三が日(1月1日~3日)の間に行う年始挨拶の手土産として
直接持参するのが礼儀のようですが、三が日の間に都合が付かない場合であっても、
松の内(一般的には1月1日~6日。7日・10日・15日までなどとする地方もある)
までの間に訪問するのが習わしとなっています。
双方の都合により、松の内の間を過ぎて訪問することになった場合は、
表書きを「寒中見舞い」として持参するようです。
但し、商売関係の御年始挨拶などは、1月末まで行ったりする場合もあります。
〇花びら餅【菱葩餅(ひしはなびらもち)】
丸い白餅(あるいは求肥や羽二重餅)の上に紅の菱餅をのせ、
味噌餡と砂糖煮にしたごぼうを置き、
半円上に折り畳んだもの。
宮中や神社等の正月行事にちなむもので、
明治時代に裏千家が宮中より許され
初釜(新年に初めて行う茶事)に使うようになったと伝えられます。
その後、現在では一般の年始のお使い物や
お正月の大切なお客さまへのお茶菓子などに、使われています。
〇鏡開き
鏡開きとは、お正月に神様、仏様に供えていた鏡餅を下げ、
それを食べるという風習です。
神様に供えた食べ物には力が備わると考えられ、
神様や仏様に感謝しながらそれを食べることによって、無病息災を祈願しています。
一般的に1月11日が鏡開きの日とされています。
鏡餅を包丁で切るということは、切腹を連想させるので、
マナーに反すると考えられています。
鏡餅は、一般的に木槌で開くことが縁起が良いとされています。
・鏡餅の食べ方
スーパーで売っているような餅ではなく、
どうしても、カビが生えてしまいますが、
これを水洗いして、しっかり落し、
それを焼いて食べたり、
雑煮やお汁粉に入れて食べても良いのですが、
細かく割ったものをしっかり乾かし、
油で揚げ、塩を振って食べると、
とっても美味しい”かきもち”が食べられます。
ポイントとしては、しっかり乾かすこと。
乾きが足りないと、硬いものが出来上がってしまいます。
また、混ぜ物が入っているお餅も、良いものができません。