「2008年」の記事

あんどーなつ

2008年7月8日 / なんでも日記

TBSでドラマ「あんどーなつ」がはじまりましたね。
マンガが原作のようですが
ゴールデンタイムに和菓子店が舞台のドラマが
始まるというのは喜ばしいことです。
たくさんの人が見て欲しいな。
あんどーなつ

下町の人情物語的なところもあって
涙をさそいました。
改めて職人てかっこいいなあ~なんて(笑)
初心を思い出しました。
そうそう、そういえば職人つながりで
先日、高校の後輩がやっている寿司店に行って来ました。
当時のラグビー部仲間と一緒に。
夫婦二人でやっているこじんまりした店ですが
とても美味しい寿司を握ってくれました。
回らない寿司店で食べるなんて
滅多にないことで少々緊張しましたが(笑)
寿司職人であり、カウンターでお客さんとしゃべる彼の姿は
腰が低く、かつ、品があり、とてもかっこよく映りました。
とてもいい刺激になったなあ。
ご馳走様でした。

西の魔女が死んだ

2008年8月3日 / 読書

西の魔女が死んだ (新潮文庫) 西の魔女が死んだ (新潮文庫)
(2001/07)
梨木 香歩

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最初からとてもリアルに主人公の見える情景が目の前に五感を通して伝わってきて
物語の世界へあっという間に吸い込まれてしまった。
主人公「まい」は感受性が強く、生きにくいタイプの子。
それが自分の子供の頃にもかぶって、どんどんこの物語に引き込まれてしまう。
現代の人間がたくさんのものを得た代わりに
失ってしまったものをもう一度思い出させてくれる。
そんな物語。
敏感で真っ直ぐであるがために学校(社会)になじめない主人公が
田舎のおばあちゃんと自然の中で暮らすことによって学ぶ、
人が長い間に自然から教わり先人から受け継がれてきた生活の知恵や基本。
規則正しい生活をすることによって生命のリズムに目覚める主人公「まい」
ものすごく当たり前のことではあるけれども
一朝一夕でできることではない魔女修行。
現代の能力開発にものすごくかぶる部分があると思う。
おばあちゃんの「生きること」「死ぬこと」の考えが
ものすごく説得力があり、心の深いところに浸みこんでゆく。
幸せに生きていくための道しるべになってくれる。
映画化されて、都市部ではもう公開されているようですが
群馬ではまだ始まっていないようです。
うちの子には少々早い内容かもしれませんが
家族で観てこの映画から受け取ったものを
話し合えるとより大きな学びが得られるとだろうなあ。
感動のラスト。
涙がこらえられませんでした。
悲しいことではあるけれども
すっきりした気持ちになれました。
こんなに気持ちのいい余韻が
いつまでも残るこの本に出合えたことは
最高の幸福ですね。

リニューアル

2008年8月27日 / 菓子

店舗垂れ幕加工
8月1日に人目につく、お祭りに合わせて店頭に垂れ幕がかかりました。
今まで地味なお店だったので気づかずに通り過ぎてしまうお客さんが
少なからずいらっしゃいました。
8月はお盆もありましたので車の通りも多く、
新規でお寄りいただくお客様が増えたような気がします。
やはり、中身は大事ですがその前に表の顔も大切なんだなあと改めて
感じました。
そこで最近めっきり更新していなかったホームページを
リニューアルしようと決心しました。
ホームページもやはり表の顔のひとつ。
今まではネットショッピング向けのホームページの作りでしたが
今度は来店のお客様をメインに考えたものに変えていこうと思います。
今までのホームページはきれいではあるけれども
本意ではないようなものになっていたため、
更新する気持ちがどうしても湧きませんでしたが
やはり、顔となるところに手抜きがあってはなりません。
気持ちを入れなおしてこれから1~2ヶ月かけてリニューアルしていきたいと思います。
今は良いものだから売れるという単純な答えは出なくなりました。
もちろん「良いもの」であることは当然として
さらに作り手の「手間」や「こだわり」「想い」を伝え、
受け取る人の共感をえなければ、喜んでいただけない。
作り手の人間性を精一杯伝えられるようなホームページにしたいと思っています。
もちろん、好き嫌いも出てくるとは思いますが
共感していただける方には最高のものを提供できるでしょう。
そんな熱いものを作る予定です。

第3回 豆を用いた和洋菓子コンテスト

2008年9月3日 / 菓子

日本人の生活文化の中で育まれ、美味しさや愉しみ、
そして栄養性など数多くの魅力を持つ和洋菓子。
その技術の交流を図るとともに
一層の飛躍への願いを込めた業界初の共同交流事業として、
「健康的な素材」として注目を集めている「豆類」を用いた和洋菓子のコンテスト。
この一次書類選考審査になんと合格しました!
主催は日本洋菓子協会連合会、全日本洋菓子工業会、全国和菓子協会、全国豆類振興会。
業界のプロとして活躍している方を対象にしたコンテスト。
歴代の入賞者もみなさん業界では有名な方々ばかり。
ラッキーでした。またまた大舞台に挑戦です。
二次実技審査選考会は東京の製菓学校で行なわれます。
昨年は応募総数186作品の中から14名が実技審査に選ばれたそうです。
今年はどのくらいの応募があったかわかりませんが
「選・和菓子職」の認定審査の時より確率的には難しかったのじゃないでしょうか。
とてもうれしい出来事です。
「コンテストが好きだね」と友人に言われることがありますが
昨年から初めて、そういう挑戦をはじめたばかりですし、
このプレッシャーは半端ではありません。
しかし、自分をプレッシャーのかかる場所に置くことで
クリエイティブな発想が生まれることがあります。
自分をどんどん追い込んですばらしいものを生み出す。
そういうことはとても大好きかもしれません。
豆コンテストファックス

職人の技は…

2008年9月8日 / 菓子

昨日(7日)の午後にご来店していただいた方がいらしたら
申し訳ありませんでした。
午後は急遽、お休みさせていただきました。
私は前から出張予定があったのですが
父も用事ができてしまいまして。
昨日は年に一度のとても楽しみにしていた
技術大講習会。
「職人の技術は目で見て盗め」との言葉ではないですが
菓子作りはレシピを見ただけより
作っているところを見たほうがはるかに情報量が多いのです。
そして作り手のこだわりや哲学が見え隠れして
まさにライブ、生きた情報が伝わってきます。
都会では毎月、勉強会やもちより会が行なわれているようですが
群馬からは、なかなか通うことは難しい。
だから店を休んででもこの一日はとても大切なのです。
自分で研究するのも大切ですが
やはり、他の職人の仕事を見るのも大事。
車の両輪のようなものです。
菓子作りの幅がとても広がるのです。
同じ講習会を見ても自分のレベルによって
見えるものがぜんぜん違います。
それを確認するにもとても良い機会。
とても楽しいひとときを過すことができました。

十五夜の思い出

2008年9月15日 / 菓子

世間は3連休と浮かれているようですが
和菓子店には十五夜、敬老の日と繁盛期でとても忙しい。
落ち着いて食事をとる時間もありません。
これもサービス業の運命です(涙)
敬老の日はお「お赤飯」や「とりのこ餅」などの注文に追われ
とりのこ餅
↑これは「とりの子餅」
十五夜は「お丸」(月見だんご)と月見まんじゅう作りに追われます。
十五夜の思い出といえば
我が家は和菓子屋であるので忙しく
夕飯にお団子とけんちん汁を食べるくらい。
月見を楽しむような余裕はぜんぜんありませんでした。
まわりの友人もせいぜいそのくらいだったでしょう。
しかし、隣町(当時は村)の私より6つ下の子は
子供の頃、友達同士で近所を回り、飾ってある
団子やけんちん汁、御菓子やジュースを
もらって回ったそうです。
さらにさかのぼり、父の時代は
竹の先に釘をつけ、ご近所の団子を見つからないように
さしてとってきて食べていたそうです。
飾ってある家の人もそれを承知で
「ああ。お供え物をお月さんが食べてくれたんだ」といって喜び、
地域のひとつの行事として行なっていたようです。
今そんなことをすれば大騒ぎでしょうが(笑)
もともとは自然への感謝、畏怖心を重んじる先人達がはじめた
行事が地域のコミュニティーや子供たちの余暇の楽しみとして
受け継がれてきたようです。
現代は時代の変化が激しく、個人主義が浸透し、
子供達の遊びもゲームやテレビ、様々なものがあり
余暇をもてあますこともありません。
次第にこのような行事は薄れていくのでしょう。
この流れは変わることはないと思います。
幸いにも当店はお団子の売れ行きはここ十数年そんなに変わりません。
もちろん、曜日、天気によって違いますが平均すると落ち着くところに
落ち着きます。
当店のお客さんは「団子を食べたいから十五夜をする」という方が多いです。
まさに「月より団子」ですね。
しかし、都市部では団子は減り、その代わりに
月ウサギのおまんじゅうなど「月」にちなんだ御菓子が
季節を楽しみ、生活にゆとりのある方々に喜ばれているようです。
今、時代は大きな曲がり角。
いろいろな方がいろいろな言い方をしていますが
大雑把に言えば、「精神の時代」になるといいます。
さてそんな時代、和菓子店はどのように対応し、
どのように提案していくべきでしょう。
やはり、原点に立ち戻ることじゃないかなあ。

裏庭

2008年9月16日 / 読書

「西の魔女が死んだ」を読んでその著者、梨木香歩さんのすっかりファンになり、
今度はこの「裏庭」を読んだ。

裏庭 (新潮文庫) 裏庭 (新潮文庫)
(2000/12)
梨木 香歩

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西の魔女がとてもわかりやすく読みやすかったので
それに比べると少々難しい。
でも物語のスケールの大きさ、心の複雑な描写はとても惹きつけるものがある。
著者はおそらく、カウンセラーや心理学のような知識にとても精通している人なんだと思う。
日本と西洋、生と死、男と女、昔と今、現実世界と異界…。
様々な対比が複雑に絡み合い、とても頭も使う(笑)
「癒し」についても、ちまたの薄っぺらいものでなく、本質にせまり、重みのあるものを
描いている。
少女の孤独な魂が「裏庭」という舞台で冒険の旅に出て
本当の自分に出会う、というファンタジー作品。
この本も最後のほうにぐっと来るところがある。
著者にまた「やられた」と言いたくなる(笑)
こういう作品は大好きだ。

あみーご

2008年6月5日 / 菓子

20080605134219.jpg

読売新聞に折り込まれる「あみーご」で
「あじさい」特集をするそうで
花を鑑賞するスポットの紹介と「あじさい」がテーマの菓子が
掲載されるとのこと。
そこに当店の和菓子が掲載されることに。
6月21日(土)に発行されるとのこと。
みなさんもぜひ、見てくださいね。

写真は命

2008年5月31日 / 菓子

人と合う時、第一印象が大事と同じで
御菓子も第一印象はとても大切。
その多くの場面で活躍するのが写真である。
先日の取材でもそうだったが
「きれいな御菓子だったので」とわざわざ遠方から
訪れていただくお客様もたくさんいる。
だから御菓子の写真を撮る時はとても慎重になる。
普段の店頭のポップやブログの写真は携帯のカメラで気軽に
撮ってしまうのだが多くの人の目に触れる場面の写真は
やはり、プロのしかも腕の良いカメラマンに撮っていただきたいものだ。
プロのカメラマンの中でも食べ物を美味しそうに、きれいに撮るのは
得意、不得意があるようだ。
当店にはとてもお気に入りで相性の良いカメラマンさんがいる。
すべての写真をとっていただければよいのだが
費用対効果といいましょうか、お金のかかることなので
そういつも頼めるわけではない。
昨日、広告の写真を撮るためにそのカメラマンさんが来てくれた。
ほんのちょっとした会話のなかで、ふっとした流れで
絶妙なタイミングに、アングルや演出、光の加減など
素晴らしい写真を撮ってくれる。
それもほんの少しの短い時間の間にだ。
「こういう写真が撮ってもらいたかったんだよ~」
見たいな事が起こる。
なにか、芸術家同士の感覚!?(笑)みたいな通じ合う瞬間がある。
そういうときはものすごく楽しい。
○○さん、有難うございます。
またよろしくお願いします。m(__)m

モモ

2008年5月29日 / 読書

モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37) モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)
(1976/09)
ミヒャエル・エンデMichael Ende

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またまた久しぶりの更新です。
連日、忙しい毎日が続くとついつい、一つ一つの仕事や家族との時間を
大切に心に感じながら過すことを怠りそうになります。
そんな時に戒めとなってくれる物語です。
「時間とは生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです」
このような難しいテーマを子供でも楽しめるように書かれた本です。
まあ。子供がどのくらい理解できるかはわかりませんが
我が子にももう少し大きくなったらぜひ、読んでもらいたい1冊でした。
ジブリ映画にもなりそうな、いや、ぜひともしていただきたい物語です。
「時計というのはね、人間ひとりひとりの胸の中にあるものを、きわめて不完全ながらも
まねて象ったものなのだ。光を見るためには目があり、音を聞くためには耳があるのと
同じに、人間には時間を感じとるために心というものがある。そして、もしその心が
時間をかんじとらないようなときには、その時間はないのとおなじだ。」

この言葉がとても胸に響いてきた。
この本のとても哲学的で引き込まれる空想の世界は大好きです。
とくに道路掃除夫ベッポの言葉には共感してしまうなあ。
まさにわたしにとって不朽の名作だね。

餡煉り機

2008年1月21日 / 菓子

新しく、と言っても中古ではありますが
(それでも型は最新式)の餡練り機が入りました。
餡練り機 新

火加減や火力、そして回転などの性能は数段良くなり、作業性も向上。
より美味しい餡を作るために、ちょっとばかり、近代化。
今まで数十年活躍してくれた旧の餡煉り機
有難うございました。
餡練り機 旧

取材①

2008年1月23日 / 菓子

製菓製パン取材

あわただしい1日。
定休日ではありますが
注文に追われ、あれよあれよと午前中が終わり、
準備する間もなく取材の時間になってしまった。
今日は全国版の業界紙の取材の日。
製造工程のお披露目の撮影をしました。
全国の和・洋・パン業界に顔が登場するハレの舞台。
もう少し準備の時間がほしかったけどしょうがない。
なんとか、かんとか無事終了。
業界のいろいろな話やカメラの使い方など
とても勉強になることもたくさんありました。
とても良い経験をすることが
できました。

取材②

2008年1月24日 / 菓子

本日も取材がありました。
今日は群馬県の月刊情報雑誌「raifu」(ライフ)です。
2月27日発行予定だそうですので
ぜひ買って読んでみてください。(笑)
ライフホームページ
春の上生菓子というテーマで数種類の御菓子の写真をとっていただきました。
いつもとてもきれいな写真が載っている本なので
どんな風に掲載されるか今から楽しみです。

頭の整理がヘタな人、うまい人

2008年2月26日 / 読書

頭の整理がヘタな人、うまい人 (だいわ文庫)
(2006/06)
樋口 裕一

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この本を読んだのは
まさに私は頭の整理がヘタな人だからだ。
帯タイトルには
「言いたいことがうまく言えない人」は必読!!
と書いてあり、即決で購入してしまった。
この本に書かれている通り
頭の中を整理し、自分が何に悩み、何が問題点なのか、どのような解決法が
あるのかを明確にすれば、無駄に悩むことがなくなると思うからだ。
著者は論理力という、「相手を説得し、自分が得たいものを得るための手段」を
教えてくれる。
かつて読んだ本の中でもこれほど、様々なことに応用できる本は
なかったであろう。
それとも応用できる力が自分に身についたということだろうか。
自分で言うのもなんですが。

もう読みましたか?

2008年3月6日 / 菓子

以前にもこのブログで取材されたことを
書きましたが先月末に
群馬を楽しむ情報マガジン月刊「raifu」(ライフ)が発売されました。
皆さん、読んだ感想は「とってもきれいな本ね」と言われます。
自宅で和菓子と日本茶を楽しむというシチュエーションのもと、
約三〇軒の和菓子店の春の和菓子の紹介と、
約二〇軒の日本茶販売店が紹介されています。
当店も2店目に紹介されています。♪
この本を読むと和菓子の魅力の虜になるかも?(笑)
ぜひ、書店で買って見て下さいね。
月刊ライフ3月号画像

きむら式 童話のつくり方

2008年3月17日 / 読書

童話のつくり方 (講談社現代新書) 童話のつくり方 (講談社現代新書)
(2004/03/21)
木村 裕一

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えっ、いつから童話作家にめざしてるかって?
いやいや、そういう動機でこの本を手に取ったわけではないんです。
確かに子供に絵本を読んでいると
自分がこの子に今一番伝えたいことを物語にできたらなあ。と思ったり、
子供を喜ばすのに絵本のストーリーをパロディーにして
受け狙いしようと思い、「おなら」ネタはとても喜ぶのだけど
それ以上の広がりがなく、貧困な発想しかできない自分にがっかりする時などに
自分でも物語が作れたらなあ。と思うことはある。
でも一番の動機は和菓子にまつわる物語が作りたいから。
お店で発行しているニュースレターの副タイトルにも書いてある
私の使命というか、こんな役割を果たしたいなみたいなものがあります。
「日本には様々な年中行事があります。
我々はそこから自然への感謝や祈りの心、
畏怖心を学んできました。
近年は生活スタイルが大きく変わり、「大切な何か」をついつい忘れてしまいます。
時代が変わり、形は変われども「本当の豊かさ」を和菓子で伝えていけたら…」

この年中行事も様々な物語と一緒に語り継がれています。
古くから残る和菓子のほとんどはいろいろな物語、神話、いわれと
共に現代に伝わっています。
生活スタイルが変われば当然、忘れられてしまうもの、
変わってしまうものもあります。
それを現代に受け入れやすい形に新しく自分で創り出していけたら…。
ものがたりは人に伝わりやすいんですよね。
著者も言っています。
「どうしてそれをストーリーにするかというと、理解させるのではなくて、
感じさせる、思わせる、そのためだ。言葉でわかることと心で思うことは違う」
この言葉にとてもしびれました。
この本は技術的なことも書かれていますが
著者の童話に対する哲学みたいなものに触れることができ、
とても良い刺激になりました。
この本に書かれているように日常の生活の中から
面白いものを見つけようと意識してみるだけでも
普段の生活がより楽しいものになりそうです。
そしてこの本の知識によって何倍も映画などのストーリーが
楽しめるようになりました。

全国銘菓展

2008年4月9日 / 菓子

4月8日から13日まで
三越日本橋本店7階にて
「第62回全国銘菓展」が行なわれています。
そこの一画で新進気鋭の若手職人による
「創作和菓子コンテスト」が開催されています。
私も全国和菓子協会から案内を頂き、出品させていただいています。
出品作品も販売させていただいていますが
なにより、ご覧になっていただき、
さらに私の作品に投票していただけると
とてもうれしいです。(笑)
ぜひ、お近くに行ったら寄って見てくださいね。
三越1
三越2

結果発表

2008年5月12日 / 菓子

久しぶりの更新です。
和菓子店にとって最も忙しい時期がやっと終わりました。
今年のお節句はどういうわけか、親戚付き合いの減少、少子化などで
減る方向にあるはずが、めちゃくちゃたくさんのご注文をいただきまして。
ありがたい話です。よく、間に合ったと思います。
これほど長期に気の抜く日もなく忙しい日々が続くと
体に故障が出てきますね。(涙)
例年より忙しくも体調を崩さず乗り越えてきましたが
ここへ来て気が抜けたらどっと疲れが…。
胃が食べ物を受け付けず…とほほ…
さて、そんなネガティブな話は置いておいて。
やっと先日の「全国銘菓展 創作和菓子コンテスト」の結果がでました。
27名の選ばれし職人のなかで
8位
喜んでいいのか、がっかりなのか微妙な順位ですが(笑)
6位までは表彰されたようです。
最初は本当に公平な投票や審査が行なわれるのか??
と心配するようなことも多々ありましたが
入賞者の作品を思い出すとなるほどな、と納得できる結果だったようです。
今回はとても良い経験をすることができました。
なんといってもあの日本橋の三越であのような機会に
参加できることもそうあることではないですし、
志、情熱、技術の高き仲間と接する機会も
とても刺激的でした。
この客層にはこのような作品が好評なのか、など
とても勉強にもなりました。
この経験をさらに次に生かし、さらなる成長目指してがんばりたいと思います。
ゴールデンウイークが終わっても今年はまだ仕事が落ち着きません。
お店のケースが空っぽです。(涙)
はやくお客さんがどれにしようかな~と、
うれしそうな笑顔が見れるくらいケースに数々の御菓子が並び、
落ち着いて出迎えることができるまでには
もう少しお待ち下さい。
もちろん営業はしてますよ。
よ~し。もうひとふんばりがんばるぞ~~!!

頂点にはわずか届かず…されど銀メダル

2008年10月5日 / 菓子

昨日、東京製菓学校にて
「第3回豆を用いた和洋菓子コンテスト」の
最終実技審査が行なわれました。
豆コンテスト会場
同じ部屋で実技をした仲間も茨城、伊豆、大阪など
各地からやってきています。
主なコンテストの概要は9月3日のブログに書きましたが
和菓子、洋菓子7名づつが書類選考で選ばれ、
昨日を迎えました。
90分という時間の中で試食用と展示用のあわせて10ヶを作ります。
その作品の中から
・創造性
・形状
・味・調和
・汎用性
・作業態度
などの審査項目で
最優秀賞1名づづ(和・洋)
大賞1名づづ(和・洋)
金賞2名づつ(和・洋)
技術優秀賞3名づつ(和・洋)
を決めます。
そしてわたくしの結果はと申しますと
2位にあたる「大賞」を頂きました。
オリンピックで言えば「銀メダル」です。(笑)
ありがとうございま~す。
(想像の世界で両手を挙げて歓声に答えています)(笑)
最後に審査委員の講評があり、
「最優秀賞の丸山君と小倉君(私)は第一回の「選・和菓子職」の認定者。
その二人がダントツの上位得点を取り、争った。」
「ほんのわずかではあったが【汎用性】という面で軍配が決まった」
とのお言葉をいただきました。
「汎用性」とはすぐにお店で販売が出来るような商品で
生産性にも優れているということだそうですが
確かに彼の作品は生産効率のとても良い作品で
しかも今回の主役である「豆」をふんだんに使い、
主役が一目瞭然で美味しかった。
私の作品は「創造性」重視の作品で
日ごろ心がけている
「小さな御菓子に大きな世界を感じられるものを作る」
ことに集中した。
大納言をちりばめた小豆色と緑の浮島(餡に卵を使ってカステラ風に仕上げた御菓子)を
丸く巻いたものに、手亡豆のやわらかい粒羊羹を流し、白、黄の薯蕷餡をのせ、
手亡豆を一粒添え、葉をイメージした煉切も添えた作品で
木々から流れる音(大納言)のシンフォニーと木漏れ日から生まれる新しい生命を
イメージして作ったもの
豆コンテスト作品
大納言は浮島との相性がよく、良い風味が出てくれます。
そこに個人的には「おふくろの味」的なイメージのある手亡豆のやわらかい餡を入れることで
テーマ(自然と誕生)と味の調和を図った作品でした。
ほんのわずかな差だったといっても
1位と2位の差はものすごく大きい。
オリンピックで銀メダルの選手の気持ちが
少しだけわかったような気がします。
正直うれしい気持ちより、悔しい気持ちのほうが大きいかもしれません。
それでもこれは何かのメッセージと受け止めて
この経験をいろいろなことに生かしていきたいと思います。
何より、今回の大きな収穫のひとつに「豆に対する大きな関心」が膨らんだことです。
豆は脂質が極めて少ない上、良質なたんぱく質を豊富に含んでいて
健康維持やダイエットに適した”低脂肪・高たんぱく”の
まさに、時代に求められている食材。
豆を加工するのが最も得意な和菓子という業界で仕事をするものとして
これはこの素材をさらに探求しなければならないと
強く感じました。
豆コンテスト審査委員と

本日の上毛新聞

2008年10月13日 / 菓子

先日のコンテストのことが
今日の上毛新聞に掲載されました。(^_^)v
豆を用いたコンテスト(上毛新聞)H20.10.13小

桐生タイムスにも

2008年10月15日 / 菓子

昨日の桐生タイムスにもコンテストの記事を取り上げていただきました。(^_^)v
ずいぶん、大きく取り上げていただきました。
桐生タイムス(H20.10.14)小
お祝いの電話やコメント、メールなど
皆さま、ありがとうございます。!

市長から電報

2008年10月16日 / なんでも日記

市長より電報
市長から祝電が届きました。
恐縮してしまいます。

本日の朝日新聞

2008年10月31日 / なんでも日記

今日の朝日新聞にいい男!?が掲載されています。
朝日新聞(h20.10.31)小
どうぞ、ご覧下さい。
ファンレターも募集中です(笑)

キャリア・ドリーム

2008年11月10日 / 菓子

今日からは地元、中学生のキャリア・ドリームが始まりました。
今年3校目の職場体験の受け入れ。
我が母校の子供達。
さすがに地元なので親も知っている家の子供達です。
パン屋さんの娘さんもいて
仕事への関心ぶりもすばらしい。
興味を持ってみてもらえると
指導するほうもやりがいがあるというものだ。
中学生でも出来る仕事の段取りを考えるのも
結構大変だからね。
いつもこの時期はさつま芋の皮むきや
北海道富良野から届く、かぼちゃの裏漉しなど。
下ごしらえをたくさんしてもらう。
そして上生菓子を少々遊び感覚で作ってもらう。
職場体験(H20.11.10)
自分で作った御菓子は持ち帰って
お家の人に見せてから食べてもらう。
いい思い出になると思うんだけどな。

食べる宝石

2008年11月29日 / 菓子

先日、職場体験にきた中学生たちの親御さんが来店して
「普段、家では無口な子なのに職場体験のあとは
べらべらとよーくしゃべっていました。
よほど、楽しい体験だったみたいです」と
うれしい言葉をいただきました。
その中学生にもぜひ、体験させてみたかった「食べる宝石」『有平糖』を
作りました。
千代結び
この艶、輝き、作っていてもうっとりしてしまいます。
材料はシンプル。
白双糖と水あめと水だけ。
しかし、煮詰め具合が1度違えば塩梅が変わり、
作る時の湿度にもとても影響を受けるとてもデリケートな飴細工。
もちろん飴を引く時の温度もコツがいります。
千代結び2
作りなれなかったり、たくさん作ると指がヒリヒリします(涙)
千代結び1
この艶のある有平細工を作れる職人は全国的にも少数だとか。
師匠にせっかく伝承していただいた技術。
大切に育てたいと思います。

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