只者ではない和菓子
2011年6月09日 / 菓子
「親戚の人がもう、末期の病気で何も食べられなくなっていたんです。」
先日、桐生市川内町からご来店のお客さんの話です。
「だけど、お宅の御菓子を出したら、それを食べたんです!!」
「だから、うれしくて、同じものを買いに来ました」
数年に一度、このような声を頂くことがあります。
「亡くなる前にお宅の菓子が食べたい。」
そう言ってくださるお客さまがいるということは
和菓子作りをしていて本当に良かった。と思える瞬間です。
和菓子はやはり、「食」を超えた何かがあると感じずにはいられません。