49の団子と念仏まんじゅう
2009年12月17日 / 菓子
あれ??今頃、月見団子??
いやいや、これはお通夜から葬式にかけて飾る「49の団子」
ひと盛49個のお団子を対にして祭壇に飾ってあるのを見たことがありませんか?
身内の葬式というのは一生のうちにそう回数があることではないので
ある程度の年齢にならないと知識や経験のある方は少ないかも知れません。
もともとは組合の方が作ったものですが
組合という組織自体が今、なくなりつつあることや
作り方を知らない人が多くなったため、
和菓子屋が頼まれることが多いのです。
このお団子は葬式のあとに親族にわけて食べます。
火葬場から帰り、「十三念仏」のときに配る「念仏まんじゅう」も作ります。
この「十三念仏」とは鐘をたたきながら、念仏を唱え、コップに水を入れ、組合の方や子ども達で
その水をまわしていきます。
これは焼かれた仏様がのどが渇いているだろうから
潤わせてあげようという意味合いで組合の方が中心となって行います。
このときにおまんじゅうを配るわけです。
これも組合というそのものの事情から簡略されることが多くなってはいます。
宗派によって行わないところもあるようですが
古くから受け継がれている慣習として伝えるという意味で本日は載せさせていただきました。