頂点にはわずか届かず…されど銀メダル

2008年10月05日 / 菓子

昨日、東京製菓学校にて
「第3回豆を用いた和洋菓子コンテスト」の
最終実技審査が行なわれました。
豆コンテスト会場
同じ部屋で実技をした仲間も茨城、伊豆、大阪など
各地からやってきています。
主なコンテストの概要は9月3日のブログに書きましたが
和菓子、洋菓子7名づつが書類選考で選ばれ、
昨日を迎えました。
90分という時間の中で試食用と展示用のあわせて10ヶを作ります。
その作品の中から
・創造性
・形状
・味・調和
・汎用性
・作業態度
などの審査項目で
最優秀賞1名づづ(和・洋)
大賞1名づづ(和・洋)
金賞2名づつ(和・洋)
技術優秀賞3名づつ(和・洋)
を決めます。
そしてわたくしの結果はと申しますと
2位にあたる「大賞」を頂きました。
オリンピックで言えば「銀メダル」です。(笑)
ありがとうございま~す。
(想像の世界で両手を挙げて歓声に答えています)(笑)
最後に審査委員の講評があり、
「最優秀賞の丸山君と小倉君(私)は第一回の「選・和菓子職」の認定者。
その二人がダントツの上位得点を取り、争った。」
「ほんのわずかではあったが【汎用性】という面で軍配が決まった」
とのお言葉をいただきました。
「汎用性」とはすぐにお店で販売が出来るような商品で
生産性にも優れているということだそうですが
確かに彼の作品は生産効率のとても良い作品で
しかも今回の主役である「豆」をふんだんに使い、
主役が一目瞭然で美味しかった。
私の作品は「創造性」重視の作品で
日ごろ心がけている
「小さな御菓子に大きな世界を感じられるものを作る」
ことに集中した。
大納言をちりばめた小豆色と緑の浮島(餡に卵を使ってカステラ風に仕上げた御菓子)を
丸く巻いたものに、手亡豆のやわらかい粒羊羹を流し、白、黄の薯蕷餡をのせ、
手亡豆を一粒添え、葉をイメージした煉切も添えた作品で
木々から流れる音(大納言)のシンフォニーと木漏れ日から生まれる新しい生命を
イメージして作ったもの
豆コンテスト作品
大納言は浮島との相性がよく、良い風味が出てくれます。
そこに個人的には「おふくろの味」的なイメージのある手亡豆のやわらかい餡を入れることで
テーマ(自然と誕生)と味の調和を図った作品でした。
ほんのわずかな差だったといっても
1位と2位の差はものすごく大きい。
オリンピックで銀メダルの選手の気持ちが
少しだけわかったような気がします。
正直うれしい気持ちより、悔しい気持ちのほうが大きいかもしれません。
それでもこれは何かのメッセージと受け止めて
この経験をいろいろなことに生かしていきたいと思います。
何より、今回の大きな収穫のひとつに「豆に対する大きな関心」が膨らんだことです。
豆は脂質が極めて少ない上、良質なたんぱく質を豊富に含んでいて
健康維持やダイエットに適した”低脂肪・高たんぱく”の
まさに、時代に求められている食材。
豆を加工するのが最も得意な和菓子という業界で仕事をするものとして
これはこの素材をさらに探求しなければならないと
強く感じました。
豆コンテスト審査委員と

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