「来た、見た、勝った」

2007年8月29日 / 菓子

久々の更新。
今日はちょっと長い文章になるかも?
紀元前のローマの人、共和政に幕を引き、壮大なる世界帝国への
道筋を引いた創造的天才ユリウス・カエサルが
ポントス王ファルナケスとの戦いに勝ち、
ローマの元老院に送った戦果の報告の最初の言葉が
この「来た、見た、勝った」です。
私の大好きなカエサルの名言ひとつです。
この言葉にかけて大イベントの
結果報告をさせていただきます。
この度、8月28日(火)
「選・和菓子職」という全国で統一の技術認定制度が
行なわれました。
//www.wagashi.or.jp/wagashishoku/index.html
洋菓子界ではパティシエという個人にスポットが当たりますが
和菓子界というと技術力の高い人はたくさんいるのですが
個人の技術力があまり対外的に出てこない。
自分の名前は出なくて良い、会社が評価されれば良いと思っている
出過ぎない控えめな態度が日本文化であり、美徳と考える人が多く
すばらしいことではありますが、
この表彰制度により個々が認められ、志を持つ若人の育成と
和菓子がもっと多くの方々に広がることに結びつくようにとの
想いで作られた制度だそうです。
全国から158人の情熱、やる気の高い精鋭の職人や
専門学校の先生方が応募し、
7月20日に1次審査が行なわれ、
48名プラス青年部門(28歳以下)6名に絞られました。
厳正に行なわれるように名前をふせて審査されたそうです。
そして最終審査が昨日、東京の製菓学校で実技試験が行なわれました。
課題は自由課題の焼き菓子と会場で当日に指定された煉切を作り、
審査されました。
審査員の20名の先生方も雲の上の存在のような素晴らしい面々。
ものすごく緊張しました。
それ以外にも認定委員として
虎屋の店主であり、全国和菓子協会会長の黒川認定委員長をはじめ、
協会の名誉会長、評論家の塩田丸男氏、草月流家元、市川團十郎夫人、
全国日本洋菓子工業会理事長など文化人の方々も参加し、
とにかくすごい顔ぶれ。
その結果19人の優秀和菓子職と4人の青年部門の合計23人が選ばれました。
なんとそのメンバーに。!!
見事、合格しました。!!!!
自分の菓子職人人生の新たな一歩となる場所に行き、
栄誉ある認定された自分の姿を見て
自分の中にある弱さ、恐れ、不安との勝負に勝った。
カエサルは敵との戦いでしたが
私にとっては自分との戦いでした。
まさしく、「来た、見た、勝った」
そんな自分の人生の歴史の大きな価値ある一ページを作ることができました。
奇跡のような出来事ですが、とにかくうれしい気持ちでいっぱいです。
このような結果が出たのも菓子職人として育ててくれた師匠や
支えてくれた家族、いろいろ刺激を与えてくれた北海道の友人を
はじめ、関わってくれた、たくさんの方に感謝いたします。
そしてこのようなチャンスを与えてくださった主催者の期待に
こたえられるように、業界の発展と新たな成長カーブを描ける
きっかけに関わることができれば最高の幸せです。
どうも有難うございました。
う~ん少々硬かったかな(笑)

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