本日の菓子ぎゃらりー(H26.8.25)~花鳥風月で楽しむ~
こんにちは。
・あなたの想像力は豊かですか?
・あなたは和菓子の世界を楽しめていますか?
上生菓子を100倍楽しむために、
”表現方法”という視点で
ご紹介させていただいています。
前回は「写実的」「抽象的」表現を説明しましたが
今回は「花鳥風月」。
上生菓子はよく、花鳥風月を表す。と言われます。
花鳥風月(かちょうふうげつ)とは、
美しい自然の風景や、それを重んじる風流を意味する四字熟語ですが
今日ご紹介する上生菓子も
美しい自然の風景を表現したものです。
菓子銘は
「初雁」(はつかり)
製法は薯蕷まんじゅう製のこしあんです。
月夜に雁が飛んでいる姿、
そして、時候の言葉として”初”を使っています。
もう少し、遅い時期になれば、「雁行」でも良いわけです。
このように、風景や時候、暦の言葉などを
菓子銘に入れて、小さな御菓子の中に
広い世界を感じていただきます。
他にも、万葉集など、歌などの言葉を
切り取って、菓子銘にしたりもします。
これこそ、日本人らしい繊細な表現であります。
追伸:今年の十五夜は例年より、かなり早く、
九月八日(月)です。
まだ、残暑のころですから
月見という気分ではないかもしれませんが
月夜を楽しむ行事も忘れずに!