色合い
2007年10月16日 / 菓子
秋らしくなり、山が色づきはじめた声を聞くようになりました。
上生、茶席菓子も秋は彩りがとてもきれいになってきます。
しかし、この色がけっこうむずかしい。
全般的には淡い色のほうが食べ物であるから望ましいと思うのだが
かといってぼけたような色では魅力がとぼしい。
秋はとくにはっきりとした色合いになる。
同じものでも明るい場所、暗い場所、蛍光灯など電気の種類などでも
違って見えてくるし、その人の好みもある。
お茶の先生は特に色にうるさい。
茶道は総合芸術であるのだから当然である。
だから相手の好みやどのような場所、場面で使うのかまで
考慮して作らなければならない。
色恋事と同じで相手をよく知り、興味を深くもたなければ
うまくいかないのだ。
結構、奥が深く、むずかしいんですよ。
そこをどこまで追求できるかで
職人の力量に関わってくると思うんです。