本日の和菓子ギャラリー(H26.10.9)~菓子銘を楽しむ~
小倉章弘です。
・あなたは菓子銘をたのしんでいますか?
上生菓子を100倍楽しむために、
様々な視点から上生菓子を紹介させていただいています。
今日は「菓子銘」という視点で。
和菓子の名前で和歌の中から
引用された名前は多いものです。
今日の上生菓子は
「まさり草」
京ういろう製粒あん
菊の異名(古名)で、
寛平(平安時代の年号)の菊合わせの歌に
「すべらぎの万代(よろづよ)までにまさりぐさたまひし種を植ゑし菊なり」と詠まれたところから引用されたそうです。
日本人は、特に平安時代の貴族は
言葉遊びを楽しんだようですね。
私たちの時代でも
例えば、茶会やイベントのテーマにあった歌を見つけ
その中から、一部を切り取って、菓子銘にし、
お客様にそのストーリーを語る。
そういう楽しみ方もありますよね。