本日の菓子ぎゃらりー(H26.8.31)~月夜を楽しむ②~製法を楽しむ~
小倉章弘です。
・あなたの想像力は豊かですか?
・あなたは和菓子の世界を楽しめていますか?
上生菓子を100倍楽しむために、
様々な視点から上生菓子を紹介させていただいています。
今日も「テーマ」という視点で。
今年(平成26年)の十五夜は
9月8日(月)です。
前回に引き続き、「月夜を楽しむ」というテーマの菓子をご紹介。
今日の上生菓子は
「月うさぎ」
薯蕷まんじゅう製こしあん
薯蕷(じょうよ)まんじゅうの製法の説明をしていなかったので
少し、説明させていただきます。
薯蕷まんじゅうとは、
つくね芋、または自然薯、大和芋等と、上新粉、
砂糖を主原材料と致し、小豆餡を包み、山芋の
膨らむ力で蒸上げた饅頭のことを薯蕷まんじゅうと言います。
このおまんじゅうの特徴は
皮がもっちり、しっとりしていて、山芋の風味が香る
とても上品なおまんじゅうです。
小麦粉を使った蒸しまんじゅうと違い、
写真の御菓子のような細工も可能です。
ですから、季節の様々な意匠を表現することができるのです。
月に餅を搗いているウサギがいると想像した
日本の先人のロマンチストな遺伝子を
いつまでも、引き継いでいきたいですね。