職人心得  ~興味・関心を持つ~

2012年7月19日 / 職人心得

職人心得①
卓越した職人になるために
・「興味」と「関心」を強く持ち、それをいつまでも持続しよう。
・ハングリー精神を育てよう。
・遠慮、恥ずかしさを乗り越える「情熱」を持とう。

一流の和菓子職人になるために
そして、多くの人々に求められる良き商人であるために
さらなる向上と自分への戒めを込めまして
自分が学び、気づいたこと、目指すこと、心がけていることなどを
思いつくまま、書き記したいと思います。
あわよくば、この文章が職人の道を歩く若者に
役に立ってくれれば、さらにうれしいと思います。
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さて、よく「職人の技は目で見て盗め」と言います。
昔の職人さんは技術や配合を積極的には教えてくれませんでした。
職人個人の立場で言えば「自分のポジションを守る」とか
店主としたら「お店以外に独自の製法が出回るのを防ぐ」など
いろいろ理由があったでしょう。
私が修行した店主(師匠)は比較的オープンに何でも教えていただきましたし、
むしろ、”積極的”に修行後も教えて下さいました。
これは感謝してもしきれないほど、有難いことでした。
それでもそこの職人さんは
絶対、その本人でしかわからないような計量の仕方で
聞いてもあいまいな表現で濁すこともありました。
私もそれは当然と思っていましたし、
だからこそ、「目で盗む」という意識で必死に観察したものです。
現在は時代も変わり、専門学校では懇切丁寧に教えてもらえ、
理論的にもわかりやすく、菓子の作り方を教えてもらえます。
実際に現在の専門学校を卒業した生徒は
私たちが20代の初めのころの技術力より、はるかに上手です。
さらに現場のお店としても早く仕事を覚えてもらいたいですから
丁寧に教えたり、マニュアル化を進めたりします。
しかし、現在は「最初からいろいろと与えられている」がために
「新鮮に感じない」「興味・関心がわかない」という
現象が起きてしまっているように感じるのです。
仕事をしていて、「新鮮さ」を感じれば、目が輝きます。
「興味」「関心」が強くあれば、店主や先輩に質問したくなります。
目を輝かして、質問されれば、教える側もそりゃーうれしいですよね。
はりきって教えたくなります。
もちろん、若いうちは遠慮や恥ずかしさから質問をひかえてしまっているというのもあるでしょう。
でもその遠慮や恥ずかしさを乗り越える「情熱」を持ってもらいたい。
ぜひとも、「なぜ?」「何?」をつねに意識してもらいたい。
「なぜ、これをするのか?」
「何に焦点を合わせているのか?」
「何が重要か?」
「なぜ?」を知っていれば、違うパターンでも応用が利きます。
「何?」を知っていれば、集中する場所がわかります。
「仕事ができない人間とは言われたこともできない人と
言われたことしかできない人だ」

この格言の人間にならないよう、特に若いうちはどんどん質問しよう。
とにかく、貪欲にハングリー精神で。
恥ずかしがることなどない。
遠慮することなどない。
職人の技術は数をこなさないと質は上がらない。
そして質問も数をこなさなければ、質が上がらない。
質問の質が上がれば人生も向上する。
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まとめ
卓越した職人になるために
・「興味」と「関心」を強く持ち、それをいつまでも持続しよう。
・ハングリー精神を育てよう。
・遠慮、恥ずかしさを乗り越える「情熱」を持とう。

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